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kazuさん、谷です。
>最近、自分のスキルについて何かわかんなくなってきてますね。
>自分のスキルって壁ぶつかった時ってどうやって解消されてます?
確かに、これは難しい問題ですね。
「結局、人それぞれだ」というような結論に達してしまうと思うのですが、それだとちょっと寂しいので、「私はこう思う」というのを書いておきます。
といっても話は簡単で、「勉強する」以外にないんですけどね。
まず「スキルの壁」についてです。自分はどんなスキルを身に付けたいか、という点に関しては、さすがに「いつか役に立つであろうスキルを身に付ける」だけの余裕がありません。仕方がないので方向性だけを決めて、「今必要なスキル」を片っ端から学習するようにしています。
例えば今の私は、次の3つをコアに考えています。
1.セキュリティを含めたネットワークに関するスキル
2.本職である、認証、検索、コンテンツ配信、課金 といったシステムに関するスキル
3.話しことばを始めとする対人コミュニケーションに関するスキル
VBAのスキルが入っていないのは申し訳ない限りです。
あとは業務に必要だとか、こういったところで回答するのに必要だとかいった理由で勉強します。「スキルがない」というのは言い換えれば「今、たまたま知らない」だけの話しですから、知らなければ勉強すればよい、という考えで勉強します。
どうやって勉強するか、という問題が一番大きな問題ですが、その前にひとつ、大事なことがあります。
スキルには3種類ある、という点です。
ひとつは「知識」「Knowledge」と言われるもので、単純に「知っているか知らないか」という部分です。一般に「覚える」ことによって身に付けます。VBA の文法とか、VBE のオペレーションとか、プロジェクトの保護の方法とか、そういったものは「知識」です。さすがにこれは本を読んだり、人に聞いたり、セミナーを受講したりして勉強しないと身につきません。
ふたつめは「知恵」「Intelligence」で、複数の知識を組み合わせて応用したり、実際に役立つ手法を確立したりする部分です。一般に「考える」ことによって身に付けます。「より良いプログラム」を作成するには、それなりの「知恵」が必要です。「より良い」とは、高速に動作するとか、メンテナンスが容易だとか、流用しやすいとか、様々な要素があると思いますが。これらは複数の「知識」がただ漫然と頭の中にあってもだめです。どうすればよいか一生懸命考える必要があります。「ひらめき」も重要な要素でしょう。もちろん、そのための前提となる「知識」が伴っていなければなりません。
みっつめは「ふるまい」「behavior」で、実際に動くことです。「経験を積む」ことによって身に付けます。経験は新たな知識や知恵も教えてくれますが、それよりも重要なのは経験によって身につく「勘どころ」です。こればかりは、いくら勉強しても、いくら考えても、実際に手を動かしてみないと、あるいは一度失敗してみないと身につきません。
「スキルが伸び悩んで困っている」というときは、これらのことをまず整理しましょう。つまり、
あなたの身に付けたいスキルとは、具体的にどのようなものか?
自分に足りないスキルは、「知識」なのか?「知恵」なのか?それとも「ふるまい」
なのか?
この整理ができると、自分の「今やるべきこと」が少しずつ見えていくと思います。
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