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えみ さん、谷です。
>以前学校でVisualBasic5を勉強した事がありますが、エクセルやワード・アクセス
>についてるVBAとは違うのでしょうか?
そうですね、たとえるならば、日本語と中国語ぐらい違います。
つまり「漢字を使うという程度は似ている」わけです。
具体的に書きましょう。
最大の違いは、その目的です。
Visual Basic(VB)は、アプリケーションを作成するためのプログラミング言語です。VBを使って簡単なゲームを作ったり、家計簿ソフトを作ったり、会社の勤怠管理システムを作ったり・・・つまり「パソコンに何らかの仕事をさせる」ためのソフトウエアを作成するのが、VBです。
一方VBAは、ExcelやWordなどを自動化するためのスクリプト言語です。マクロ言語と表現する人もいます。VBAはあくまでもExcelやWordを制御するためのもので、そういったアプリケーションの外に出ることはできません。
で、ひとくちに VBA といっても、アプリケーションごとにすべて違います。
たとえば Excel VBA にはセルを制御する機能があります。Cells(1,"A") と書けば、セルA1を指定したことになります。しかし Word にはセルという概念がありませんから、Word の VBA には Cells という命令(メソッド)は存在しません。
これはひとくちに中国語といっても、北京語や広東語などいくつかの地域語があるようなものです。あるいは日本語の方言のようなものかもしれません。
したがって、「VB を知っているから VBA が使える」というわけではありません。
では、どうしてこのようなまぎらわしい名前がついているのでしょうか。
理由はふたつあります。
ひとつはマイクロソフトのブランド戦略です。同じ「VB」という名前をつけることによって、「VB」という言葉を広め、消費者になじみのあるものにするためです。
もうひとつは、共通点がひとつだけあるからです。それは文法です。
たとえば
Dim i As Integer
i = 5
これは変数 i を整数型として宣言し、その変数 i に 5 を代入しています。
このような文法は共通で、VB でも VBA でも利用できます。
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