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     |  | >Dictionaryというのは、Keyと値の組み(対応関係)を管理する容れ物です。 と書きました。
 変数key,valを使って書きますが、
 Dictionaryにこの組を追加する際の書き方として、
 dic.Add key,val  '  ---- (1)
 dic(key) = val   '  ---- (2)
 の二つの方式が利用できます。
 
 ただし、既にkeyというキーがあるときの振る舞いが異なります。
 ・ (1)はエラーになり、
 ・ (2)はエラーにならず、keyに対応するdicの値が新たに valに変わります。
 
 ヘルプでは(1)が採用されていますが、実務的には(2)を使う場面が多いです。
 というのは、Dictionaryの使い方として、
 普通は、重複を除いてキーを集めるなどという使い方が多いので、
 その場合は、存在するかどうかは構わずに、
 単に dic(key) = Empty などとすればいいわけです。
 逐一、存在をチェックする必要はありません。
 Emptyを上書きしていくことでも問題が無いわけです。
 
 同じkeyの個数をカウントするなどという場合も、
 単に
 dic(key) = dic(key) + 1
 とすることが多いです。
 ( 単に、dic.Add key, dic.Item(key) + 1 とするとエラーになるので注意が必要です。)
 
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 2.
 > パソコン自体どのようにこれが対応していると判断しているかの
 > イメージがつかめていません
 Dictionaryオブジェクトの実装には、Hash テーブルというものが使われていて、
 検索スピードを上げる工夫がされているそうですが、
 それは気にする必要はありません。
 
 Dictionaryのイメージは、単に、
 二つのものの対応関係を管理する容れ物
 ということで良いと思います。
 
 一次元の配列は、
 0  --> ary(0)
 1  --> ary(1)
 2  --> ary(2)
 のように、"整数をキーにして"対応関係を持っていることが特徴です。
 参照するときは、整数を指定します。ary(0)のように。
 
 Dictionaryの場合は、整数に限らず文字列などをキーにして、
 値を保存したり、キーを指定して対応する値を取り出すことができるのです。
 通常、keyは文字列であることが多いですね。
 "aaa" --> 対応する値
 "bbb" --> 対応する値
 のような対応関係です。
 
 一方、Dictionayの値に使えるのは、
 数値でも文字列でも、今回のように配列でも、Excelのオブジェクトでも
 なんでもOKです。
 場合によっては dictionaryオブジェクトを値に持つdictionaryすら作れます。
 
 要するに、Dictionaryは、
 整数に限らないkeyを指定して、それに対応するなんらかの値を取り出すことができる仕組み、
 と考えれば良いわけです。
 
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 3.
 今回の例では、値そのものに配列が使われています。
 > この部分のRange(Tdic(dkey)(1))の"(1)"の部分がわかりません
 
 fDic(com & dt) = VBA.Array(c.Value, c.Address(External:=True))
 とDictionryを構成した時の
 Range(tDic(dKey)(1)).Value
 の解釈ですが、
 ・ tDic(dKey) の部分で、Dictionaryの値を取り出しています。
 それは、VBA.Array(c.Value, c.Address(External:=True))のような配列です。
 つまり、要素が二つのArrayです。
 
 ・ (1)というのは、そのArrayの2番目の要素という意味です。(0が1番目です)
 したがって、
 tDic(dKey)(1) は、
 "[Book1]Sheet1!$A$1" というような、セルc のアドレスを示す文字列 です。
 結局、
 Range(tDic(dKey)(1)).Value は、
 Range("[Book1]Sheet1!$A$1").Value というような内容になります。
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 何かあれば追加質問して下さい。
 
 
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