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"manager"について さん、はじめまして。
常連でなくても、ご意見のある方の参加は大歓迎です。ありがとうございます。
さて、ご指摘戴いた件についてです。
>ご存知の方もいらっしゃると思いますが、"manager"については、英語の発音を極
>力そのままカタカナにすれば「マネジャ」(あるいは「マニジャ」「マナジャ」
>かな?)が正しいです。
>アクセントは「マ」。(「ネイ」ではないし、伸ばさない。)
>日本語として発音する場合は「マネージャー」ですけどね。
>
>発音記号の議論ではないということなので、こんなことご承知の上かもしれませ
>んが、「マネジャ」は許せない、というようなご意見があったので、もしや誤解
>があるのでは?と気になり、書き込ませていただきました。
確かに、おっしゃるとおりです。
これはおそらく、日本語化した英語をどう捕らえるか、という別の議論になるかと考えます。
明治以後の外来語教育のおかげで、英語の正しい発音が採用されていない外来語が多数存在しています。しかもそれは今や「正しい日本語」と解釈されています。
例えば、りんごは「アップル」ということになっていますね。これも発音に忠実に表現すれば、むしろ「アポー」と書いたほうが正しい、ということになります。
そういう意味では、「マネジャ」はより元の発音に近い表現、「マネージャー」はより日本語に近い表現、ということになるのでしょうか。
ただ、おそらく「マネージャー」にしても「マネジャ」にしても、これを英語だと認識して使っている人は少ないのではないかと思います。つまり、ほとんどの人が「カタカナで表記する日本語」だと思って使っているのではないかと。apple も、「アップル」と発音した途端、それは「日本語」になるわけです。その上で、「マネージャーは聞きなれているけど、マネジャは聞きなれていない」というような意見になるわけですね。
古くに日本に伝わった外来語はそれが顕著です。たとえば「かるた」も外来語で、そもそもは「カルテ」「カード」と語源は同じです。でも「かるた」を外来語だとさえ思っていない人は、多いのではないでしょうか。
逆のことは英語にも言えるのではないかと思います。typhoon や tsunami を日本語だ、と思って使っているアメリカ人は非常に少ないのではないか、と推測されます。
そんな「日本語の研究」も、話題にすると結構おもしろいかもしれませんね。
"manager"について さん、ありがとうございました。
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